知の呪縛①(松阪の進学塾・多気進学スクール高校部のおすすめ勉強法/大学受験・進学実績:三重大・京大など/口コミ)
2020/03/21
知の呪縛(松阪の進学塾・多気進学スクール高校部のおすすめ勉強法/大学受験・進学実績:三重大・京大など/口コミ)
-勉強のやり方・脳の鍛え方から考えるたきしん高校部のブログです-
スタンフォード大学の研究生だった
エリザベス・ニュートンの実験です
被験者は「叩き手」と「聞き手」に分けられ
「ハッピーバースデートゥーユー」やアメリカ合衆国国家など
誰でも知っている25曲のリストを受け取りました
そして「叩き手」はその中から1曲選んで
そのメロディーを指で机を叩いて伝えます
「聞き手」はそれがリストの中のどの曲かを当てる
という単純なゲームをさせるわけです
叩き手は自分のメロディーが50%は相手に伝わるだろうと予測しました
さて,結果はどうなったでしょうか。
なんと,合計120回試した結果伝わったのは
たったの3曲
わずか2.5%に終わってしまったのです
叩き手はイライラしました
「わかるだろ,あの有名な曲だよ」
「なんでわからないんだ,ばかじゃないのか」
しかしこれはやってみればすぐにわかりますが
聞き手からするとこの指のコツコツという音は
もはやお経のときの木魚のリズムに等しいです
気が狂いそうになるので,ぜひ試してみてください
この「叩き手」と「聞き手」の認識のギャップのことを
『知の呪縛』と呼ぶのです
つまり,叩き手には知識があるせいで
聞き手に知識がない状態を想像できないのです
知ってしまったことを白紙には戻せませんからね
叩き手の頭にはその曲のメロディーが流れていますが
聞き手に聞こえてくるのは木魚の音です
これは世界中のあらゆる場所で起きています
企業でも,家族でも,恋人どうしでも,学校でも,そして
あなたが取っているノートでも起きてしまっています。
・・・
続きは次回