現在形 V.S. 過去形 （松阪の進学塾・多気進学スクール高校部のおすすめ英語勉強法／大学進学・進学実績:三重大・京大など）
2020/07/03
現在形 V.S. 過去形 （松阪の進学塾・多気進学スクール高校部のおすすめ英語勉強法／大学進学・進学実績:三重大・京大など）
-高校生の英語力を開花させるたきしん高校部のブログ-
英語の土台をなす要素であり、
教科書や授業ではぜんぜんわからない文法
それが時制です
重要だから最初に習うのだけれど、
最初に習うからあんまり理解していないし覚えていない
学校の授業ではテキストに書いてあることしか教えてくれない
こうして時制がよくわからないまま受験に挑むことになる人
めちゃくちゃ多いです
３年生の英作文でも、時制めちゃくちゃです。
あまりにひどいのでめまいがします。
ということは、
時制をきちんと押さえればかなりのアドバンテージを
得たことになりますよね。みんなできないんだから
大学入試では１点の差でも結果が変わります
時制は10点ぐらいの差を生んでもおかしくありません。
ということで、基本中の基本である
現在形、過去形、現在完了形について見ていきましょう
まずは現在形ですが、
これは「現在のこの瞬間」を表していないというところがポイント
現在形は「繰り返される日常」「習慣」を表しており、
私たちの手の届く「現実世界」のことを描写するための時制なのです。
「現在形」と名前をつけた人はセンスが欠けていますよね。
この名前のせいで随分理解しにくいものになっていますが、
現在形とは実は【習慣形】なのです
いいかえれば【いつもそうだよ形】です
少し過去や少し未来も含めて、手の届く範囲は現在形の管轄です
I go to school by train.
「先週も今週も来週も、習慣的に」
Do you speak French in your country?
「あなたの日常・習慣はどうですか？」
The sun rises in the east.
「この現実世界では決まってそうだ」
これに対して過去形は「今はもう現実ではない世界」
「現在とは距離がある世界」を表す時制です。
「過去の栄光」「遠い過去」
「それはもう終わったことだよ」など
過去形には今の現実とは切り離されたイメージがあり、
もう手の届かない範囲のことを描写する役割を持ちます。
そういう意味では過去形は【今は違うんだよ形】とも呼べます
I went to the school which was far from my house.
「昔はそうだったけど、今は行ってない」
Did you speak French when you went on a trip to Canada?
「今はどうでもいい。カナダに行ってた時は喋ったの？」
The sun was born 4.5 billion years ago.
「むかーしむかしのことでした」
さらに過去形の醸し出す「距離感」は別なところでも生きます
たとえば丁寧表現
Could you show me how to get to the station?
「駅への行き方を教えていただけませんか？」
また実現可能性が低い時など
It might rain this evening.
「今夜はひょっとすると雨が降るかもしれない」
これらの場合は助動詞の過去形を用いますが、
助動詞は過去形にしても過去の意味を表しません。
(couldは過去の意味を表すこともある)
ではこれらの助動詞の過去形はどういう意味になるのかと言うと
訳にもあるように
「～していただけませんか」「ひょっとすると」などの
「一歩引いた」意味を作り出しているのです。
過去形の「距離感」は時間的な距離感だけでなく
物理的・心理的な距離感ともつながっていて
丁寧表現や確証の低さを示したいときなどにぴったりなのです
このように過去形は「距離」を感じさせる時制だと理解していると
現在形や現在完了形との区別もつきやすくなります
次回は現在完了形について
過去形との違いを理解できれば
楽に使いこなせるようになれますよ
お楽しみに
